理念・めざすもの
理念
2019年・・・・わかくさが高槻で芽生えて43年になります。
- わかくさ福祉会は
『どんな障がいがあっても働ける場がほしい』という願いを実現するため、1976年に無認可作業所を開所、1985年には、社会福祉法人わかくさ福祉会を設立し、すべての障がい者の全人生の総合的権利保障をめざして歩み続けています。
- わかくさ福祉会法人設立趣意書(1985年)
- 当初のからの大切にしてきた事《理念》
1、すべての障がい者に『働く権利の保障』をし、社会生活への全面的参加をめざす。
2、そして、人生の主人公として、働くこと・生きることの喜びを得られる場となる。
3、これらは、戦争の無い平和な社会こそ実現できる。
4、運営は、さまざまな人に支えられつつ、地域に開かれた作業所になる。
5、「学校後」の進路保障、だけでなく「親なきあと」の生活支援の課題に取り組む。
6、地域における役割を果たし、社会的貢献を継続し、情報を発信できる組織となる。
- そして、38年間 わかくさは絶えず
1、障がい関係者が困った時の駆け込み寺的存在でした。
2、必要なものは実現していく先駆的な存在です。
3、どんな障がいがあっても迎え入れてきました。
4、そして、施設の建設や制度の拡充に向けて
地域市民への協力を絶えず求めてきました。
行政にも障がい者福祉の拡充を訴えてきました。
今のわかくさは 《現状・そして課題》
- 作業所
「たくさん働いて給料をもっと稼ぎたい」方、「今の仕事を楽しく続けてゆきたい」方、「仕事以外の取り組みで過ごす」方が同じ場所で活動しています。
今後、個別の願いに、より応えられる、空間、集団、支援が求めれています。 - 生活の場
家族の高齢化が進み、医療的ケアが必要な方は増加状態です。
生活の場と日中活動の場を一体的に支援することが求められる方のこれからの支援の検討も必要です。 - 地域での生活支援
短期入所・日中一時・移動支援・相談支援を行うが市内には各事業に特化した社会資源があります。 - 地域に根ざした活動
後援会活動(バザーなど)やケアホームなどを通じて地域とのつながりの輪が広がっています。
また、市内ではこれからサービス利用は需要増の見込みです。
~わかくさがめざすもの~
これからの10年(~2020年)の中長期的な指針
※ 障がい者を取り巻く情勢は大きく変化し、それに伴いニーズも多様化している現状です。これからも当事者の願いに寄り添い、わかくさが目指してゆくべき中長期的な指針を作成しました。
1、 当事者のニーズに応え、丁寧に寄り添った支援を実践するため、全体で3つの機能をもつそのニーズに特化したグループ編成を行い、それぞれが相互に交流できるような作業所組織を目指します。
① 仕事以外の活動を中心とした方々のためのグループ
② 作業所での労働を通じて、やりがいを感じ、その人らしく充実した日々をおくりたい方々のためのグループ
③ 労働意識の高い方々の働く場とより高い工賃支給が可能なグループ
2、 わかくさを利用されるみなさんが安心できるような、10年先を見越した生活の場(ケアホームなど)づくりをめざすとともに、地域でのさまざまな暮らし方を支援できる体制をめざします。
3、 生活の場と日中活動の場を一体的に支援することが出来る生活施設の必要性を引き続き訴え続け、他施設と連携し、その実現をめざします。
4、 障がいの分野から、老人・医療の分野、またはその他福祉への移行が必要なケースに備えて、すみやかに対応することをめざします。
5、 短期入所・日中一時・移動支援をはじめ、さらには居宅生活での支援も含めたさまざま願いをわかくさで受け止めつつ、他事業所との連携をはかり、その充実をめざします。
6、 相談支援の組織体制を充実させ、より細やかで迅速な対応をめざします。
7、 授産活動や後援会活動(バザー・夏祭りなど)、さらには、ケアホームを通じて、地域住民と自然と交流できることをめざします。
8、『わかくさは市民の共有財産である』ということを大切にしながら、高槻の障がい者運動を切り拓いてきた存在として、これからも多くの人と手を携えて、市に対する訴えや働きかけを積極的に進めてゆくことをめざします。